翌日 投げ出したい気持を グッとこらえ
どう対処するか 考えました
まあ色々な事を考えましたが 文章にすると
ものすご~く長くなりそうなので 結論から
とにかく リヤ側のシャフトの振れを 修正しきって
フロント側は 一度ウェートを抜いて また組付けなおす
ことにしました 再組み付け後 フロントの芯出しを
やり直します 幸いリヤ側のウェートは 硬く圧入されて
いますので フロント側を 調整しても 殆ど影響を
受けません
そう決めて 一週間 暇を見つけては クランクウェートを
叩きつづけました 苦労した甲斐があり リヤ側の振れ
0.02mmぐらいまで 詰めることが出来ました
フロントのウェートを圧入しなおし 芯出し
フロント側も 0.03mm以下まで詰めました

さて この後の 作業工程なのですが
まずは 古いフロント 及びリヤベアリングを組付け
ケース ピストン シリンダーを仮組して 位相の
確認です もし万が一位相がずれていれば
今までの苦労は 水の泡です(大汗 号泣
依頼主のM君に 今回の フロントウェートの
圧入力不足の事を 話 相談して 最終的に
クランクウェートを 溶接することにしました
つづく
どう対処するか 考えました
まあ色々な事を考えましたが 文章にすると
ものすご~く長くなりそうなので 結論から
とにかく リヤ側のシャフトの振れを 修正しきって
フロント側は 一度ウェートを抜いて また組付けなおす
ことにしました 再組み付け後 フロントの芯出しを
やり直します 幸いリヤ側のウェートは 硬く圧入されて
いますので フロント側を 調整しても 殆ど影響を
受けません
そう決めて 一週間 暇を見つけては クランクウェートを
叩きつづけました 苦労した甲斐があり リヤ側の振れ
0.02mmぐらいまで 詰めることが出来ました
フロントのウェートを圧入しなおし 芯出し
フロント側も 0.03mm以下まで詰めました
さて この後の 作業工程なのですが
まずは 古いフロント 及びリヤベアリングを組付け
ケース ピストン シリンダーを仮組して 位相の
確認です もし万が一位相がずれていれば
今までの苦労は 水の泡です(大汗 号泣
依頼主のM君に 今回の フロントウェートの
圧入力不足の事を 話 相談して 最終的に
クランクウェートを 溶接することにしました
つづく
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さていよいよ お楽しみの 芯出しです
クランクウエートを コンロッドサイドクリアランス
寸法まで 圧入し クランクシャフトを左手に持ち
ブラスハンマーで クランクウェートをシャフトの
振れが 少なくなる方向へ 叩きます
ちなみに クランクウェートを 圧入した状態で
クランクの 振れを確認したところ
前後 0.15~0.2mmぐらいの振れがありました
合いマークに合わせ慎重に組付けたのですが
やはりすんなりとは行かないようです
目標は0.04mm以下
人は同じ作業が二回あると 前から順番に
作業するものです 私もご他聞に漏れず
前側から 始めました
おっかなびっくり ブラスハンマーで コン
一回叩いてみて 振れを確認します
振れの幅は変わりません
今度は ハンマーの重みを充分乗せて ゴン
今度は ハンマーに伝わる反発力が 吸収され
確かな 手ごたえが有りました
振れを確認すると 0.02mmぐらい 振れ幅が
変化しました
なるほど コツがわかってきたぞ
今度は ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、
五回連打 0.06mm変化
こんな感じで ゴンゴン1時間ぐらい
クランクシャフトを しばき続けました
何とか0.04mm以内まで振れが収まったところで
リヤ側
リヤ側は 分解するときも 硬かったのですが
ハンマーで 叩いて修正するのも フロント側
みたいには 簡単にいきません
2時間 格闘して 0.05mm変わるかどうか
という感じです 疲れ果てて 休憩しているとき
ふと クランクシャフトを見ると さっき修正したはずの
フロント側が 目で見て判るぐらい クランクウェートが
ずれています ?????? オカルト
この時 深夜1時ぐらいでした
そうです 分解するときも フロント側は ゆるかったのです
リヤ側を ゴンゴン叩き続けているうちに 反力で フロント側の
クランクウェートが ずれてしまったのです
ふ~~ッ、、、、、、 なが~い 溜息
つづく
分解した各パーツを 洗浄し 一応
個別に ピンの振れをチェックしました
フロント(フライホイールサイド)
リヤ(カップリングサイド)
センター(センターベアリング軸受け部)
それぞれ 0.01mm以下でしたのでOKです
実はクランクシャフトを分解する前に 測定した
値は フロントが0.04mm リヤは0.09mm
振れていました この時リヤ側は 軸の首が
振れているのでは と疑っていましたが
問題なかったようです
ちなみに 我がヤマハ61Xのクランクの振れを
チェックしてみたところ 前後とも0.01mm以下でした
さすがヤマハ パチパチパチ
(私は熱狂的ヤマハ崇拝者)

さて組み付けです 組付け寸法は一応測定したのですが
やはり 実際ケースにあわせて ベアリング位置を微調整
して組付けます ラビアンスシールとケースの凹凸
フロント側ベアリングの つばの部分と ケース溝の位置関係
を合わせ リヤベアリングの押し込み量を調整します
分解時とは違い 今度は新品ベアリングなので 神経を
使います

次に クランクピンウェートを センターピンに圧入します
これも 事前に計っておいた寸法と 実際にケースに組み込んだ
状態を 確認しながら慎重に組付けます この時もう一つ
重要な事に クランクの位相を確実に180度で組付けることです
今回このクランクを分解したときに 思ったことなのですが
通常この部分は セレーション(スプライン)が切ってありますが
カワサキのクランクは セレーションの目が細かく イマイチ
確信を持って組み込めない 感じがしました
もちろん 分解前には充分合いマークをつけましたが
合いマークが合致するのは プレスし終わったときですし
プレスし終わってからも 一溝ぐらいはずれているのでは?
と 疑ってしまうくらい 目が細かいです(画像1参照)
またこの時点で位相を測定する 術もありませんので
最終的に エンジンを仮組みして ピストントップの
クランク角で 確認することにしました
もし そこで位相がずれていたら また分解です(汗

そして いよいよ前後の クランクウェートの圧入です
後の芯出しが 楽なように 浅く圧入し仮組み状態で
全体の 振れをチェックします この時なるべく振れが
小さくなるように 銅ハンマーで微調整して 本組します
押し込み量は カワサキの場合 コンロッドビックエンドの
サイドワッシャー部のクリアランス指定が ありますので
シックネスゲージで計りながら 寸法を出します
もちろん最終的には ケースに組付け 各寸法を
確認します
さあ 次はいよいよお楽しみの 芯出しです
つづく
個別に ピンの振れをチェックしました
フロント(フライホイールサイド)
リヤ(カップリングサイド)
センター(センターベアリング軸受け部)
それぞれ 0.01mm以下でしたのでOKです
実はクランクシャフトを分解する前に 測定した
値は フロントが0.04mm リヤは0.09mm
振れていました この時リヤ側は 軸の首が
振れているのでは と疑っていましたが
問題なかったようです
ちなみに 我がヤマハ61Xのクランクの振れを
チェックしてみたところ 前後とも0.01mm以下でした
さすがヤマハ パチパチパチ
(私は熱狂的ヤマハ崇拝者)
さて組み付けです 組付け寸法は一応測定したのですが
やはり 実際ケースにあわせて ベアリング位置を微調整
して組付けます ラビアンスシールとケースの凹凸
フロント側ベアリングの つばの部分と ケース溝の位置関係
を合わせ リヤベアリングの押し込み量を調整します
分解時とは違い 今度は新品ベアリングなので 神経を
使います
次に クランクピンウェートを センターピンに圧入します
これも 事前に計っておいた寸法と 実際にケースに組み込んだ
状態を 確認しながら慎重に組付けます この時もう一つ
重要な事に クランクの位相を確実に180度で組付けることです
今回このクランクを分解したときに 思ったことなのですが
通常この部分は セレーション(スプライン)が切ってありますが
カワサキのクランクは セレーションの目が細かく イマイチ
確信を持って組み込めない 感じがしました
もちろん 分解前には充分合いマークをつけましたが
合いマークが合致するのは プレスし終わったときですし
プレスし終わってからも 一溝ぐらいはずれているのでは?
と 疑ってしまうくらい 目が細かいです(画像1参照)
またこの時点で位相を測定する 術もありませんので
最終的に エンジンを仮組みして ピストントップの
クランク角で 確認することにしました
もし そこで位相がずれていたら また分解です(汗
そして いよいよ前後の クランクウェートの圧入です
後の芯出しが 楽なように 浅く圧入し仮組み状態で
全体の 振れをチェックします この時なるべく振れが
小さくなるように 銅ハンマーで微調整して 本組します
押し込み量は カワサキの場合 コンロッドビックエンドの
サイドワッシャー部のクリアランス指定が ありますので
シックネスゲージで計りながら 寸法を出します
もちろん最終的には ケースに組付け 各寸法を
確認します
さあ 次はいよいよお楽しみの 芯出しです
つづく
画像は今回交換した 部品です
センターベアリングのリヤ側(右から2番目)
の ボールリテナーが 無くなっています
脱落したリテナーの残骸は クランクケース内部
や 2番シリンダー側壁に おびただしい数の
傷をつけ 一部は 排気ポートから排出され
残りは クランクケース内部と 破損したベアリングと
ラビアンスシールの間に 残っていました
幸い傷の数は 多いのですが 深さはさほどではなく
クランクケースは充分使用可能でした
シリンダーは 要ボーリングですが
持ち主は 元々先シーズンが終わったら ボーリング
する予定でしたので こちらもOKです
カワサキのベアリング類は ベアリングメーカーの規格品で
すべて揃うそうなので 通常の 鋼材屋さんで
簡単に安価で入手できたそうです
また今回ベアリングが破損した原因は
水噛みに拠る錆びのようです
クランクウェートにくっきり 水没痕が
残っていました
フリースタイルでエンジンルームによく水が入る
乗り方をする場合 少し濃い目の混合燃料の方が
無難なのかもしれません
クランクベアリングを交換するにあたって
まずは クランクピンを分解する為の
地具を 作りました まあ地具といっても
ステンレスのパイプに コンロットの逃げを
切っただけですけど
あとクランクウェートの面に 丁度合いそうな
コの字型の プレートがあったので コンロットの
幅に削って プレスでクランクシャフトを
順番に 分解していきます

こんな感じに クランクピンを押しぬきます
前側のピンは 比較的簡単に抜けました
次の画像は フロント側のクランクウェート
が 外れた状態です

クランクから コンロッド ベアリング サイドワッシャー
を外し 今度は逆に クランクを据えて プレスで
押しぬきます リヤ側は かなり硬く 最初に
ピンがずれる時 バキンと大きな音がして その後も
ギギ ギギと音を立てながら 抜けてきました
後々このクランクピンの 硬さの違いに泣かされます
最終的には ここまでになります

センターベアリングを 汎用地具で抑えて
プレスで外します
ラビアンスシールも 傷が付いていましたが
部品の単品入手が出来ない為 へーパーがけ
して 再使用です 幸いシーリング溝は 綺麗でしたので
問題ないかと 思います
つづく
まずは クランクピンを分解する為の
地具を 作りました まあ地具といっても
ステンレスのパイプに コンロットの逃げを
切っただけですけど
あとクランクウェートの面に 丁度合いそうな
コの字型の プレートがあったので コンロットの
幅に削って プレスでクランクシャフトを
順番に 分解していきます
こんな感じに クランクピンを押しぬきます
前側のピンは 比較的簡単に抜けました
次の画像は フロント側のクランクウェート
が 外れた状態です
クランクから コンロッド ベアリング サイドワッシャー
を外し 今度は逆に クランクを据えて プレスで
押しぬきます リヤ側は かなり硬く 最初に
ピンがずれる時 バキンと大きな音がして その後も
ギギ ギギと音を立てながら 抜けてきました
後々このクランクピンの 硬さの違いに泣かされます
最終的には ここまでになります
センターベアリングを 汎用地具で抑えて
プレスで外します
ラビアンスシールも 傷が付いていましたが
部品の単品入手が出来ない為 へーパーがけ
して 再使用です 幸いシーリング溝は 綺麗でしたので
問題ないかと 思います
つづく
以前ちょこっと書きましたが
友人から ジェットの修理を頼まれていまして
修理内容は クランクベアリングの交換です
ベアリング交換といっても いかれているのは
真ん中の前側 そうセンターベアリングです
ということは クランクシャフト分解です
機種は カワサキです
カワサキでは センターベアリングの純正の
補給品は 設定されていないようです
ですから マニュアル上も クランクセンター
ベアリング 及びコンロットベアリングの
破損の場合は Assy交換の指示です
頼んできた友人は 独身なのですが
私と同じ 万年金欠病で
「何とか分解修理できないかな」
と相談を持ちかけてきました
私自身もヤマハの ベアリングのいかれた
クランクシャフトを 何本か持っていたので
クランクのOHには興味があり
ただ ヤマハのクランクベアリングは とても
高価なので 二の足を踏んでいました
自分で修理したは いいが すぐに壊れては
と思い 実験する機会はないものかと、、、、
私 「M君 やってみてもいいけど ノークレーム
ノーリターンよ」
M君 「ぜひお願いします」
交渉成立で クランクシャフトOH実験開始です
(去年の11月の話です)
友人から ジェットの修理を頼まれていまして
修理内容は クランクベアリングの交換です
ベアリング交換といっても いかれているのは
真ん中の前側 そうセンターベアリングです
ということは クランクシャフト分解です
機種は カワサキです
カワサキでは センターベアリングの純正の
補給品は 設定されていないようです
ですから マニュアル上も クランクセンター
ベアリング 及びコンロットベアリングの
破損の場合は Assy交換の指示です
頼んできた友人は 独身なのですが
私と同じ 万年金欠病で
「何とか分解修理できないかな」
と相談を持ちかけてきました
私自身もヤマハの ベアリングのいかれた
クランクシャフトを 何本か持っていたので
クランクのOHには興味があり
ただ ヤマハのクランクベアリングは とても
高価なので 二の足を踏んでいました
自分で修理したは いいが すぐに壊れては
と思い 実験する機会はないものかと、、、、
私 「M君 やってみてもいいけど ノークレーム
ノーリターンよ」
M君 「ぜひお願いします」
交渉成立で クランクシャフトOH実験開始です
(去年の11月の話です)
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主にミクシィの記事をこちらに転載しています。
趣味のジェットの記事(貧乏チューニング)を中心に色々書いています
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