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クランクシャフト交換作業も いよいよ大詰めです
クランクシャフトの組みつけが正確に行われたか
位相の確認です

まずは クランクシャフトに 古いクランクベアリング
を 圧入して ケースへ組付けます

26-2.jpg






















古いベアリングを使うのは 位相確認後
クランクピンと 前後クランクウェートを
溶接する際 また外さなければならない
為です 位相がずれていれば もちろん
全バラです (ドキドキ

39-5.jpg






















クランクシャフトの 実際の動きを確認する
為にも トルク管理もしっかり 行います

35-4.jpg






















クランクの位相の確認は ピストントップを
計ることによって 行うため ピストン及び 
ピストンリングも きっちり組付けます

34-6-b.jpg





























こんな感じで #1シリンダーのピストントップを 
ダイヤルゲージで探り クランクシャフトに据付けた
分度器の 0度に 針金を きっちり合わせます

今度は #2シリンダーのピストントップを探り
ます トップを見つけたら 分度器の 角度を
確認します ぴったり180度なら OKです

祈るような気持で 分度器の値を確認すると
ドンピシャで180度
思わず「ヨッシャア!!」と叫んでしまいました 
念のために再度確認し エンジンを分解しました

分解し 取り外したクランクシャフトから 古い
ベアリングを外し 今度は ピンの溶接です

溶接による熱歪を 考慮して対角上に順番に
溶接していきました 

ある程度溶接したら 自然冷却させて クランクの
振れをチェックし 何回かに分けて 溶接していきました

41-7.jpg






















最終的には こんな感じです
溶接後のクランクシャフトの振れは ベアリング装着部で
前後0.02mmに 収まりました 初めての作業にしては
まあまあの成績だと思います

最終作業で 新品のクランクベアリングを前後に圧入し
作業完了です

0-8.jpg






















スペシャル強化クランク 完成です(ナンチャッテ
さて 何時間もつことやら、、、、、、

エンジン始動後の 結果は 4月ごろ報告できると
思います

終わり
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翌日 投げ出したい気持を グッとこらえ
どう対処するか 考えました

まあ色々な事を考えましたが 文章にすると
ものすご~く長くなりそうなので 結論から

とにかく リヤ側のシャフトの振れを 修正しきって
フロント側は 一度ウェートを抜いて また組付けなおす
ことにしました 再組み付け後 フロントの芯出しを
やり直します 幸いリヤ側のウェートは 硬く圧入されて
いますので フロント側を 調整しても 殆ど影響を
受けません 

そう決めて 一週間 暇を見つけては クランクウェートを
叩きつづけました 苦労した甲斐があり リヤ側の振れ
0.02mmぐらいまで 詰めることが出来ました

フロントのウェートを圧入しなおし 芯出し
フロント側も 0.03mm以下まで詰めました

20e.jpg






















さて この後の 作業工程なのですが
まずは 古いフロント 及びリヤベアリングを組付け
ケース ピストン シリンダーを仮組して 位相の
確認です もし万が一位相がずれていれば
今までの苦労は 水の泡です(大汗 号泣

依頼主のM君に 今回の フロントウェートの
圧入力不足の事を 話 相談して 最終的に
クランクウェートを 溶接することにしました

つづく 
21d.jpg






















さていよいよ お楽しみの 芯出しです
クランクウエートを コンロッドサイドクリアランス
寸法まで 圧入し クランクシャフトを左手に持ち
ブラスハンマーで クランクウェートをシャフトの
振れが 少なくなる方向へ 叩きます

ちなみに クランクウェートを 圧入した状態で
クランクの 振れを確認したところ
前後 0.15~0.2mmぐらいの振れがありました
合いマークに合わせ慎重に組付けたのですが
やはりすんなりとは行かないようです
目標は0.04mm以下

人は同じ作業が二回あると 前から順番に
作業するものです 私もご他聞に漏れず
前側から 始めました 

おっかなびっくり ブラスハンマーで コン
一回叩いてみて 振れを確認します
振れの幅は変わりません

今度は ハンマーの重みを充分乗せて ゴン
今度は ハンマーに伝わる反発力が 吸収され
確かな 手ごたえが有りました
振れを確認すると 0.02mmぐらい 振れ幅が
変化しました
なるほど コツがわかってきたぞ
今度は ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、ゴン、
五回連打 0.06mm変化

こんな感じで ゴンゴン1時間ぐらい 
クランクシャフトを しばき続けました
何とか0.04mm以内まで振れが収まったところで
リヤ側

リヤ側は 分解するときも 硬かったのですが
ハンマーで 叩いて修正するのも フロント側
みたいには 簡単にいきません

2時間 格闘して 0.05mm変わるかどうか
という感じです 疲れ果てて 休憩しているとき
ふと クランクシャフトを見ると さっき修正したはずの
フロント側が 目で見て判るぐらい クランクウェートが
ずれています ?????? オカルト
この時 深夜1時ぐらいでした

そうです 分解するときも フロント側は ゆるかったのです
リヤ側を ゴンゴン叩き続けているうちに 反力で フロント側の
クランクウェートが ずれてしまったのです

ふ~~ッ、、、、、、 なが~い 溜息

つづく
分解した各パーツを 洗浄し 一応
個別に ピンの振れをチェックしました
フロント(フライホイールサイド)
リヤ(カップリングサイド)
センター(センターベアリング軸受け部)
それぞれ 0.01mm以下でしたのでOKです

実はクランクシャフトを分解する前に 測定した
値は フロントが0.04mm リヤは0.09mm
振れていました この時リヤ側は 軸の首が
振れているのでは と疑っていましたが
問題なかったようです

ちなみに 我がヤマハ61Xのクランクの振れを
チェックしてみたところ 前後とも0.01mm以下でした
さすがヤマハ パチパチパチ
(私は熱狂的ヤマハ崇拝者)

a.jpg






















さて組み付けです 組付け寸法は一応測定したのですが
やはり 実際ケースにあわせて ベアリング位置を微調整
して組付けます ラビアンスシールとケースの凹凸
フロント側ベアリングの つばの部分と ケース溝の位置関係
を合わせ リヤベアリングの押し込み量を調整します
分解時とは違い 今度は新品ベアリングなので 神経を
使います

b.jpg






















次に クランクピンウェートを センターピンに圧入します
これも 事前に計っておいた寸法と 実際にケースに組み込んだ
状態を 確認しながら慎重に組付けます この時もう一つ
重要な事に クランクの位相を確実に180度で組付けることです

今回このクランクを分解したときに 思ったことなのですが
通常この部分は セレーション(スプライン)が切ってありますが
カワサキのクランクは セレーションの目が細かく イマイチ
確信を持って組み込めない 感じがしました
もちろん 分解前には充分合いマークをつけましたが
合いマークが合致するのは プレスし終わったときですし
プレスし終わってからも 一溝ぐらいはずれているのでは?
と 疑ってしまうくらい 目が細かいです(画像1参照)

またこの時点で位相を測定する 術もありませんので
最終的に エンジンを仮組みして ピストントップの
クランク角で 確認することにしました
もし そこで位相がずれていたら また分解です(汗

c.jpg






















そして いよいよ前後の クランクウェートの圧入です
後の芯出しが 楽なように 浅く圧入し仮組み状態で
全体の 振れをチェックします この時なるべく振れが
小さくなるように 銅ハンマーで微調整して 本組します

押し込み量は カワサキの場合 コンロッドビックエンドの
サイドワッシャー部のクリアランス指定が ありますので
シックネスゲージで計りながら 寸法を出します
もちろん最終的には ケースに組付け 各寸法を
確認します

さあ 次はいよいよお楽しみの 芯出しです

つづく
31-4.jpg






















画像は今回交換した 部品です
センターベアリングのリヤ側(右から2番目)
の ボールリテナーが 無くなっています

脱落したリテナーの残骸は クランクケース内部
や 2番シリンダー側壁に おびただしい数の
傷をつけ 一部は 排気ポートから排出され
残りは クランクケース内部と 破損したベアリングと
ラビアンスシールの間に 残っていました

27-5.jpg






















幸い傷の数は 多いのですが 深さはさほどではなく
クランクケースは充分使用可能でした
シリンダーは 要ボーリングですが
持ち主は 元々先シーズンが終わったら ボーリング
する予定でしたので こちらもOKです

カワサキのベアリング類は ベアリングメーカーの規格品で
すべて揃うそうなので 通常の 鋼材屋さんで 
簡単に安価で入手できたそうです

また今回ベアリングが破損した原因は 
水噛みに拠る錆びのようです 
クランクウェートにくっきり 水没痕が
残っていました

フリースタイルでエンジンルームによく水が入る
乗り方をする場合 少し濃い目の混合燃料の方が
無難なのかもしれません
クランクベアリングを交換するにあたって
まずは クランクピンを分解する為の
地具を 作りました まあ地具といっても
ステンレスのパイプに コンロットの逃げを
切っただけですけど

あとクランクウェートの面に 丁度合いそうな
コの字型の プレートがあったので コンロットの
幅に削って プレスでクランクシャフトを
順番に 分解していきます

30474b10.jpg






















こんな感じに クランクピンを押しぬきます
前側のピンは 比較的簡単に抜けました
次の画像は フロント側のクランクウェート
が 外れた状態です

11-2.jpg






















クランクから コンロッド ベアリング サイドワッシャー
を外し 今度は逆に クランクを据えて プレスで
押しぬきます リヤ側は かなり硬く 最初に
ピンがずれる時 バキンと大きな音がして その後も
ギギ ギギと音を立てながら 抜けてきました

後々このクランクピンの 硬さの違いに泣かされます
最終的には ここまでになります

9-3.jpg






















センターベアリングを 汎用地具で抑えて
プレスで外します

ラビアンスシールも 傷が付いていましたが
部品の単品入手が出来ない為 へーパーがけ
して 再使用です 幸いシーリング溝は 綺麗でしたので
問題ないかと 思います

つづく










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